9 10, 2002
Beehive Gospel Workshop 4th Season

去年からゴスペルをやりはじめました。
原宿にある教会で週に一度、ゴスペルシンガーの先生と楽しく歌います。今まで10回シリーズを3期やってきました。これがまた気持ちいいのなんの。

ゴスペルって知ってますか? 黒人から出てきた聖歌の歌い方で、とってもノリのいいリズムに合わせて、腹のそこから声を出して歌うんです。自然と体も動くので、リズムに合わせて手拍子をつけながら、ステップ踏んで歌います。私は中学高校がカトリックの学校だったので、年末のクリスマスに向けて、学校全体で毎年コーラスの練習をしていました。そこで歌っていたハレルヤコーラスの素晴らしさと感動が忘れられなくて、ついに近くのゴスペルクワイア(合唱隊)を見つけました。



WOW 2002

ゴスペルは黒人が奴隷として使われていた時代に生まれたもので、過酷な労働と環境から神に救いを求めるために大声で聖歌を歌ったのが始まりと言われています。つらい状況でも神をたたえ、救いをもとめる心の底からの願いが、ゴスペルの力強さとリズム感の源です。ゴスペルという言葉は、叫ぶ という意味だそうです。
最近のゴスペルは、映画「天使にラブソングを」のようによく知られたものからさらに進化していて、HipHopやR&Bの要素も強く入ってきていてかなりカッコイイです。WOW 2002 を聞くとよく分かります。

ゴスペルを実際にやってみて、あのリズム感と体全体で歌うことの表現力に圧倒されるときがあります。論理的な言葉をいくつも並べたり、文字で表現したり・・ということが全く追いつかない表現方法と感動があるということを実感しています。常日頃、左脳をフルに使って仕事している中では、この表現方法と感動は新たな価値として私の中で重要な位置を占めています。精神的なバランスを保つ一種の"サプリメント"なのかもしれません。

このゴスペルワークショップは、仕事も年齢も違う人たちが神にささげる歌を楽しく歌うために集まっています。ここでの出会いがまた面白い。今のNeotenyという会社に移ってから、ものすごい勢いでいろいろな業種、国籍の人に出会うチャンスがありましたが、また一味違った出会いがここにはあります。 インドネシアからきた元モデルのゴスペルシンガーの先生。牧師さん。通常の教会職員のイメージを覆す若いスタッフ。あ、東大の先生っていう人もいますね。

興味がある人がいれば一緒にどうですか。原宿のラフォーレの裏の東京中央教会で毎週木曜の夜にやってます。このシーズンはクリスマスライブに向けたものになると思いますよ。第4期が、来週 9/19(木)からスタートします。


Posted by mica at 火. 9 10, 2002 23:55 | Comments (4)
Comments

Sony が、明日週末からの Dream World 2002 の開催に合わせて、Emotion Ring というキャンペーンを始めましたね。左脳より、右脳に訴える、スマートな家電をコンピュータ・ネットワークと融合させて Sony 愛好ユーザーに新しいエンターテイメントの感動の輪を広げる、そんな意味がこめられている様です。しかし、本当の感動は、なかなかデジタルの中には収めきれないもの。世の中がデジタル化すればするほど、仕事も娯楽もリアルタイムになり、ロジックがあふれて、左脳をフル活動させざるを得ない時間が増えてしまいます。そんな時、ふと立ち止まって、アナログ的な感動を得られることを行うことは、確かに重要なことですね。ゴスペルも、スポーツも、そういう事に役立つ様に思います。

Posted by: Digitalbear on 火. 9 10, 2002 23:55

ゴスペル、いいですね。私はフルートを専門でやってましたが、専門でやってると、どうしても技術的な部分に偏ってしまいがちです。アマチュアでも、上手な人はたくさんいます。音楽の知識も私なんかより相当あり驚かされます。でも上手なのは技術的な部分であって、ハートに訴えるものはそこにはあまりありません。
かくいう私も、学生時代は”尖がって”いて、難しいパッセージをいかに吹きこなすかとか、難曲にトライすることで自己満足に浸っていましたが、老人ホームでの慰問演奏が、私の音楽観を変える大きな機会になりました。そこでは、音が良いとか悪いとか、技術的な部分は全く関係がないのです。老人達がときに涙しながら自然と口ずさむという瞬間にめぐりあえたとき、自分の中で何かが変わったような気がしました。
以前読んだビジネス書で「アマチュアは問題を複雑にする。」というくだりがありました。これは音楽においても同じことが言えるのではないでしょうか。

Posted by: Take-chan on 火. 9 10, 2002 23:55

「アマチュアは問題を複雑にする」
なるほど、するどい表現だね。 ビジネスでは到達するべき目標とその手段をシンプルに定義できることがとても大切。自分の守備範囲とそのこだわりを越えて、いかに的確・適切に decision making できるかということは、実はかなり難しいことなのではないかと最近感じています。
(だてにバックグラウンドってあるんじゃないんだなあと)

アマチュアにとどまらず、プロフェッショナルへなれるよう、頑張りましょう。Take-chan はフルート演奏ではすでにプロフェッショナルだけどね!! 心から楽しむ、心を音に乗せることが出来るのは素晴らしいことだよ。うらやましいぞ!

Posted by: mica on 火. 9 10, 2002 23:55

ゴスペルは「God-Spell(神の言葉)」と聞いたことがあります。


ゴスペルやっているんですね。僕の友達にもゴスペルやっている人います。今週末(9/21)のYAMAHAゴスペルナイト2002atパシフィコ横浜に参加するとか言ってました。

僕自身は歌は歌でも最近アカペラをやっています。クリスマス・ストリート・ライブをやるとかやらないとか、話だけはあるのですが、まだわかりません。

「アマチュアは問題を複雑にする」?
僕は長いことアマチュアオーケストラをやってますが、技術的な問題に目を奪われてしまうということは、良くあることですね。でも、アマチュアとして僕や僕のまわりの仲間が目指していることは決して上手な演奏ではなく、聞き手の心を揺さぶることができる演奏です。高校時代の合言葉も「100人に上手だと言われるより、100人のうち1人でも感動して泣かせたい」でした。純粋に心の内にあるのは、自分を感動させたもの(音楽)を自分が人にも与えたいという思いでしょうか。
最近の僕のテーマは、「生き様が表れるような演奏」です。僕の演奏を通じて僕自身の良いところも、悪いところも、全て滲み出て欲しい。そんな気持ちで演奏しています。

「アマチュアは・・・」と言われてしまうのは、純粋な「思い」と「理想」を忘れてしまうからかしら?
自分はなぜその仕事を、その楽器を選んだのか?そこには自分を衝き動かした何かが、「思い」が「憧れ」が「理想」が、そこに向かう「情熱」があったはず。その思いが強いほど、「理想」とのギャップに悶え、洗練され、あるべき(的確・適切な)道を選べるようになる。

だから、僕が思うのは、問題はアマチュアかどうかじゃなくて、「本気かどうか」だと思います。
言い替えるならば「怠惰は問題を複雑にする」かしら?イマイチしっくり来ないけど。

Posted by: momo on 火. 9 10, 2002 23:55
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