September 11, 2002
ビルの中の真実

今でも忘れない、去年の9/11は三宿のZESTで飲んでいました。一緒にいた弟の携帯に、緊急ニュースが配信されてきました。
"ニューヨークの世界貿易センタービルに小型セスナが衝突"
家に帰ってそれが大きな間違いであることを知るのは1時間ほど後のこと。間もなくTower2が消え、その30分後にTower2も消えてなくなりました。多くの命とともに。明け方近くまでテレビから目が離せなかったことを思い出します。

でももっとすごい映像が今日放送されました。

きっと見た人も多いと思いますが、それは現実に起こったものとは思いたくない、でも目をそむけることはできない凄まじい映像でした。
崩落直前のTower1ロビーで必死に動き回る消防士とその場のパニック状況。
崩落してくるTower2の粉塵にあっという間に埋まってしまうTower1のロビー階。
生きていたのが不思議なくらいの戦時下のような状況。
何分か後には命を落としてしまう人たちの最後の姿。

そして何より強烈に印象に残ったのが、ドーンというロビーに響き渡る音。どこかで起きている爆発音かと思っていたらそれは、人がたたきつけられる音だというのです。ジェットが突入したのより上層階にいる人が、その苦痛に耐えられず、飛び降りた音。それがひっきりなしに、パニックに陥っているロビーに響き渡っていました。 これをアメリカで放送したらどうなるんでしょう。犠牲になった方々のご家族のことを考えるとあまりに生々しすぎて、まだ当分は放送できないのではないでしょうか。この音、当分私の耳からも離れそうにありません。

何の罪も犯していない人が、ある日突然意思とは裏腹に命を奪われる。これをよしとするテロリズムはいかなる理由でも許されることはありませんが、目には目を、といった報復を繰り返していたのでは、結局犠牲になる命は後を断ちません。 この命の犠牲の悪循環を断つ良い方法はないのでしょうか・・・。
ビルの中で起きていた真実と犠牲になった命を美化して、戦争への正当な理由にすることはあってはならないと思うのです。


Posted by mica at Wed. September 11, 2002 23:30 | Comments (0)
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