ちょっと遅くなりましたが、先週発売された ニューズウィーク日本版 2002・10・9号 に blog の記事が大きく載っていました。 Weblog、略してblog(ブログ)。私のこの日記サイトもblogです。
HTMLもレイアウトも気にすることなく、誰でも気軽に情報発信できるようにして作られた時系列日記風の個人サイトをこう呼びます。blogをはじめるためのソフトウエア(ここが使っているMovableTypeもそのひとつ)やASPサービスを使って、blogging をはじめます。アメリカではすでに50万人のbloggerがいるそうです。
華やかで機能豊かなサイトではないけれど、個人が表現したいこと、伝えたいことを文字で残すという、いたってシンプルな機能を提供しているのがblogの入りやすさだと思います。そこにいたってシンプルなやり方で、読者からのコメントがもらえる。
ただ前にも書いたように、何か特徴的なテーマのある人、大学教授のようにたくさん表現したいことがある人には最適なコミュニティ生成ツールになりえると思います。一般人には、限定された仲間とのコミュニケーションのためのツールでしょう。
ニューズウィークの記事はわかりやすかったので、是非ご一読を。
2002-10・9号
インターネット ブログ空間の愉快な生活
手軽な日記型サイトが個人メディアの時代を開く?
■本誌記者がブログ風サイトに挑戦
8月にSteven Levyからメールが来たときにblogの記事を書いてるといってたので、いつ出るのかと思ってましたがやっと来た。Dave Winerとか深入りしてる人に話を聞いてるわりには、あまり突っ込みすぎないでわかりやすくまとめてましたね。あとは、StevenがDan Gillmorくらいにblogにハマるかどうか、で彼の見方がわかるのかも。
Posted by: gt on Sun. October 6, 2002 23:18WriterのSteven氏とお友達だったんですね。
さすが globally ubiquitous (journalist) gtさん。(笑)
リサーチの仕方を読む限りではすごい勢いでblogサイト探していたし、かなりはまっているような気がしますけど。
ジャーナリストだけにリアルタイムに載せられるコンテンツをたくさんもっているでしょうから、
出版日程との兼ね合いで書きたいけど書けないジレンマに陥ることはあるかもしれないですね。
こういう場合、ジャーナリストとしてはblogのような媒体と雑誌/新聞とどういう書き分けをすることになるのか興味があります。
新聞よりも早く、blogでは publish できてしまいますもんね。
そのあたりが今微妙なところでしょうか。特に現役ジャーナリストのblogに対する見方は2分する傾向があるかもしれません。
普通の出版物は必ずライターの後に編集者が調整するステップが入るので、そこで常にライターとエディターの確執があるんですよ。なのでそこを飛ばして好きに書けるblogは書いてる本人にとってはとてもliberateできてうれしい。(たぶんDanなんかはそういうタイプ?)
がしかし、そういうライターがblogで比較的注目されたのは、元々のジャーナリスト経歴があるからで、いきなりblogから入って同じように注目されるかどうかは別問題なわけですよね。Justinはnetだけで注目されてきた人の例だけど、彼のスタイルは今までのジャーナリストではできなかったかも。
というあたりがライターがblogの記事を書くとジレンマになる可能性がある部分。NY TimesのJohn Markoffは編集される出版には価値があるといって、blogはmain streamではないと主張してた、とJoiから聞いたことがある。
ちなみにStevenの書いたこのLessigの記事は面白いです。
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An Unlikely Net Freedom Fighter (Wired magazine 2:00 a.m. PDT)
http://www.wired.com/wired/archive/10.10/lessig.html
A former 'right-wing lunatic,' Stanford law professor and creative
rights advocate Lawrence Lessig, is about to tell the Supreme Court to
smash apart Internet copyright law. By Steven Levy from Wired magazine.