清水へのお墓参りからの帰り、清水インターから本線に入るといきなりの大渋滞。
3連休ともなると、ここから渋滞!?とかなりびっくりしましたが、原因は2-3キロ先のトンネル内で起こった衝突事故でした。
お昼の12:20ころに発生した、数台の自動車の衝突事故で、死者1名がでる惨事だったようです。その結果静岡-富士区間で20キロの大渋滞が発生したのでした。
私たちが現場を通り過ぎる頃には、すっかり処理が終わっていたところでしたが、帰ってきてから大きな疑問が。
東名高速という日本の大動脈のトンネル内で、死者が出る事故が起こったにもかかわらず、18:00のニュース、21:00前のNHKニュース、どれでも報道されません。なぜ?
全国向けあるいは関東地方向けのニュースで、秋田県で起きた民家全焼のニュースや、九州で起きた交通事故のニュースを取り上げることがあるのに、どうして今日の事故がニュースにならないのでしょう。静岡県で起きた、地方の事故だからでしょうか?メディアのニュースの選び方ってどうなっているんでしょう。
関東向けのニュースを見ていて、時々「どうしてこんな地方の火事や交通事故が流されるんだろう・・・」と思うときがあります。そんな地方のことを流す必要はないと言っているのではなくて、もっと伝えるべき・知らせるべきニュースや事件があるはずなのではないでしょうか。
ここ数年で日経新聞であっても、偏った見方と情報の流し方をするんだということが(やっと?)分かってきたので、既存メディアをそれほど信用しなくなりました。
伝える内容の切捨て、焦点の当て方、情報の見せ方。表に出てくるのは操作された情報。今日の事故の一件で、さらに実感しました。
こんなblogのようなツールのおかげで、リアルタイムに・簡単に、本当の情報が発信できるようになってきています。ジャーナリストや報道カメラマンがblogを持つと、出版は意味がなくなってくるでしょう。
とは言っても、日本では今のところマスを対象にしたテレビ等は影響力・伝播力の強いメディアであることにはかわりないので、操作された情報伝達はまだまだ残るんでしょうか・・・。 (ちと憂い)
マスメディアの広く浅い情報よりも、専門家による Blog の深い洞察力をより信用する様になる、そういう時代に確かにもう入りつつあるのかもしれないですね。
Blog の様なユーザーフレンドリーなツールの出現で、各分野の専門家による情報発信は、さらにリアルタイムに、濃密になり、加速度的に Site 数も今後増えると思われます。情報発信者側のツールは、どんどん便利に、高度化する。一方、ニュースの受信者となる一般ユーザー向けの、ニュース選択の為の良いツールの発達は、遅れている気がします。
静岡のトンネル事故を例に取ると、このニュースを必要とするユーザーへ、多くの情報の洪水の中からこの情報を的確に選択し、出来るだけリアルタイムに届けるツール、そしてそれを支える技術。リアルタイム・ニュース・エージェントとでも呼ぶのでしょうか。
ネットにつながった、スマートなカーナビシステムと連動して、そのニュースが入った瞬間に、カーナビの地図をリ・ルートまでした上でニュースのアラートをもらえれば完璧なのですが。
このリアルタイム性は、現在の高度な検索エンジンをもってしても、まだ達成できませんし、なにしろ検索エンジンはユーザーが能動的に自分でキーワードを入れて検索しなければならない。やはりこうしたリアルタイム・エージェントの情報を受け取るのは、PC というより、携帯電話やカーナビの様なネットにつながった専用端末、がふさわしいのでしょうね。
エージェントが全て自動化されてなくても、事故のニュースを最初に発見したユーザーが、何らかの仕組みを経て、関心を持つユーザー層、それに近い地域にいる (GPS など位置情報との連動)ユーザー層のみにその情報をセグメントして発信できるツールがあっても良いのかもしれません。(同報メールみたいなものですが、同報送信先のグループリストが、ニュース内容に応じてダイナミックに変化することになりますね。)この場合、発信者は、かなり信頼性の高さが保証された方である必要がありますが。
マスコミ、Blog、自動・アナログミックスのエージェントの仕組み。情報のリアルタイム性、ダイナミックに変化するニュース・プライオリティに関心を寄せるニュース受信者向けには、有料サービスとなっても良いので、新しいサービスの仕組みが必要そうですね。
Posted by: minami on 土. 10 12, 2002 23:22