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遅ればせながら、という感がありますが、802.11やBluetoothを越える（かもしれない）理想の無線技術のイントロダクションには、内容的にも良かったと思います。講師は横浜国立大学の河野先生で、この分野ではかなり有名な方でした。
UWBはスペクトル拡散通信技術（携帯のCDMAなんかはそれです）を 「ウルトラに」 拡張した基盤技術で、どのくらいウルトラかというと、いまのCDMAの1000倍まで使用する帯域幅を広げて送信する無線技術です。利用する帯域幅はなんと7.5GHz分！
送信には時間幅をとても短くしたパルス波を使い、大きな帯域幅を利用するので出力は10nW/MHz （無線LANは 10mWだから 100万分の一！）だそうです。 ・・・ と書いていますが、この辺りの理解は完全でないので、あまり突っ込まないで下さい。(^_-)
それからスペクトル拡散通信では、変調する際にPINを付加してコード化するので、暗号化に関するセキュリティの問題も少ないそうです。
河野先生によると、アメリカでの研究・実用開発は盛んであるが、日本発の技術も現在十分に見込めるので、期待していてほしいとの事。通信総合研究所のUWB技術研究開発プロジェクトでしかけるみたい。
といってもメリットばかりなわけではなく、大きな帯域幅を使うために機器への影響があったりいろいろある模様。（UWB出力の88m以内だと、3G携帯が影響を受けてしまう等）
UWBの概念自体は30年以上前からあるそうなんですが、標準化と実用化に向けた動向はこれからさらに活発になっていくと思われます。
私の理解できる範囲なんてかなり限られていますが −なんたって理系じゃないもので・・・−、それでもこの技術、追いかけてみる価値は十分ありそうです。
さて、もっと勉強しなくっちゃ。
PS：
携帯3Gの勉強をしたときに、スペクトル拡散方式のことを少しかじったのが、今回理解の手助けになりました。 松本先生、ありがとう！
超低消費電力・高速通信──「UWB」とは何か？ [2002年4月18日 ZDNet]
米で強力な無線技術UWBにゴーサイン――新たな市場が誕生へ [2002年2月15日 ZDNet]
CRL、100Mbps超のUWB無線システム開発プロジェクト [2002年8月28日 ZDNet Mobile]