親友の結婚式で、なんとスピーチしてきました。
結婚披露宴はいくつか出てきたものの、生まれてこの方スピーチなんてやったことない。
・・・と思いつつも、前日までなんとかなるだろうと気楽に考え、でーんと構えていたわけです。
前日の夜になって、弟から「おまえ結婚式で言っちゃいけない言葉あるんだぞ。それ調べたのか」 と言われ、そういう慣習が嫌いな私としては無視したかったのですが、友達にとっては一生に一度の舞台なわけで、こりゃ知らにゃいかんでしょということで調べてみると・・・。
あるわあるわ、忌み言葉の解説ページ。 使ってはいけない言葉、避けなければいけない表現、こんなにあったのかと前日にちと焦りました。
そもそも忌み言葉というのは、使ってはいけない、避けなければいけないという意味に解釈されているけれど、本来の意味は、忌むことは崇高なこと、転じて、避ける という意味で使っていたんだそうです。 ここから近寄りがたい、侵してはならないの意味が付加され、使ってはいけないということになったんだそうな。
参照サイト: 結婚の常識・その2
ではその忌み言葉とは、具体的になんなのか。何を言ったらいけないのか??
「別れる」という言葉はそもそも使ってはいけない。(いくら私でもそのくらいは分かる気がする) 他には、「切れる」「離れる」がだめ。
終わるもダメ。 「~これで私のお祝いの言葉を終わります」で終わっちゃだめ。
最後もダメ。「~最後になりますが、どうぞお幸せに」 で、最後にしちゃだめ。
極めつけは、送るもダメ。「お二人にこの言葉を送ります」で送ったら、それは葬儀のときの言葉になるんだそうです。
でもこういう場合って、言葉を送るじゃなくて、贈るでしょう? このサイトの解説者のほうが言葉の使い方習ったほうがいいんじゃないかしら。
金八先生のエンディングだって、「贈る言葉」だし。 (エンディングも忌み言葉か)
私の気持ちを言葉に代えて、あなたに差し上げますっていう意味で使いたいですよね。
参照サイト: 話し方ワンポイントレッスン
細かくあげるともっとあるらしく、
「壊れる」 「飽きる」 「薄い」 「去る」 「欠ける」 「死ぬ」 「終わる」 「流れる」 「逃げる」 「滅びる」 「出る」 「閉じる」 「別れる」 「浅い」 「くり返す」 「逃げる」 「冷える」 「嫌う」
というように、別離や不吉を連想させるのはすべて忌み言葉で、使ってはいけないとされているとのこと。 一生に一度の結婚ということから、
「いよいよ」 「返す返す」 「再三」 「皆々様」 「度々」 「くれぐれ」
という 重ね言葉も使わないようにしましょう、とのこと。
いやいや、ここまでこじつけるとあっぱれですね。
いよいよなんてよく使うし、「いよいよこの日を迎えて・・・」 なんてよく出てくるフレーズじゃないんですかね。
参照サイト: 知っとく豆知識
いろいろ見ては見たものの、 あまりに普段使う言葉が入っていて、それを気に掛けるだけでスピーチのときに緊張しまくりになってしまうことが容易に想像されたので、私としては、調べたものは知識として頭に入れておくけれども、気にしないことにしました。
そのおかげかどうか分かりませんが、スピーチは滞りなく終了し、当の本人が何を言ったのか全く覚えていない中(ぶっつけ本番でやったようなものなので・・・)、新郎新婦・周りの友達からは良かったとのありがたいお言葉を頂戴しました。
本当によかったのかは、ビデオを見るまで不明です・・・・。 (^^)
調べていたら、 結婚式のスピーチ、両親への手紙の文例をみんなで投稿しあっているページ なんかも発見しました。いやはや、スピーチって人を深く考えさせるものなんですね。もしくはノウハウの集積といったほうがいいのかしら。
帰宅後この記事を書こうと思っていて、そういえばうちのお父さんはスピーチとかの本を買っていたなと思い出し、がさごそと探してみると、これまたあるわあるわ、スピーチ実例集など合計3冊。
こんなに使ったんですか、おとーさん・・・。恐れ入ります。
その本の中にあった、結婚スピーチで使える名言集で締めることにしましょう。
人が天から心を授かっているのは愛するためである。 (ボアロー)
人は自我を放棄すればするほどに、その愛は偉大になり、真実になる。 (フォイエルバッハ)