とはいうものの、実は香港の年越しって、ほぼ集まった人の歓声のみに支えられているって感じでした。
とっっても期待していたヴィクトリア湾の花火はない、爆竹もない、停泊中の船の汽笛もない(集まったクルーザーのはちょっとあったみたいですけど、私はわいわいやっていて聞こえなかった・・・)。
東京お台場近辺でのカウントダウンイベントも捨てたもんじゃないなと実感してしまいました。停泊中の船の汽笛が特に、ね。
海風が寒いヴィクトリア湾に面する広場でカウントダウンを待っていたのは、主に観光客と若い香港人。
実は22:00くらいに香港島のほうで花火が上がって、それが香港の大晦日のメインイベントのようなのです。花火といっても、想像するようなどっかんどっかんという打ち上げではなくて、連続打ち上げの下のほうでしゅーしゅー上がっているような、あれです。
おー、すごい。22:00からもうこんな花火をやるなんてさすが香港だ。あと2時間どんなイベントがあるっていうの。 とさらにさらに期待が膨らんでいたのに・・・。
対岸から見るにはちょーっと迫力に欠けるような感じがしましたが、香港人は家族連れも繰り出していて、これこそメインイベントなみの騒ぎ。 うーむ、そうか。これが香港の年越しなのだ。(まだ22:00なんだけどねー)
これはこれで十分楽しめました。何よりいろいろな人種入り混じる中の盛り上がりは本当に楽しかった。
22:30には終わってしまったそのしゅーしゅー花火とともに、身動きひとつ取れなかった群衆もあっという間に引き上げていきました。「ん? カウントダウンには戻ってくるって事かな?」などと、ガイジンである私たちは考えながら寒い中を待っていたのですが、やっぱりあれがメインだったらしく、たくさんのガイジンと若者香港人による年越しは歓声とともに終わったのでした。
そうか、香港人にとっては年またぎより、大晦日の22:00の花火と、旧正月のほうがお祭りなのだ。文化の奥深さを知る・・・。
あともうひとつ面白かったのは、海辺から帰る途中に通りかかった ペニンシュラホテルの前の特設ステージでやってたライブ。
やった、新年だ、めでたい、歌えや踊れ、でやっていたのが ABBA の Dancing Queen ・・・。
なんで? ちなみに去年は YMCA だったそうで。
格式のあるラグジュアリーホテルの考えることは、凡人にはわかるまいってことかしら?
香港のおみやげ話はもちょっとあるのですが、また次の機会に。